チョコレートの歴史
ソフィー・D・コウ&マイケル・D・コウ著 樋口幸子訳
出版:河出書房新社
「チョコレートの歴史ものがたり」の項を書く際に、とてもお世話になった本。
チョコレートの歴史を語る際、アステカ帝国の時代から始める本が多いなか、それ以前の、あまり論じられてこなかった先スペイン期(オルテカ人、マヤ族、トルテカ族など)にも光を当てているのが特徴です。それもそのはず、著者のひとり、マイケル・D・コウは、メソアメリカ古代史研究の第一人者で、アステカ以前のマヤ族とカカオやチョコレート飲料との関わりについての記述の詳しさは、他の書籍にはみられないもの。マヤやアステカといった、メソアメリカに華やかに咲き誇った文明に思いを馳せると、カカオやチョコレートがいっそうロマンに満ちたものに感じられます。
夫人のソフィー・D・コウは、ハーバード大学で人類学の博士号を取り、優れた実績を残した食物史研究家。『チョコレートの歴史』は、そのソフィーが研究の集大成として書き始めたものでしたが、執筆途中で死去。夫のマイケルが遺志を継ぎ、加筆して完成させた本です。
チョコレートの文化誌
八杉佳穂著
出版:世界思想社
この本も、「チョコレートの歴史ものがたり」を書く際に参考にさせていただきました。
著者はマヤ言語学や中米文化史が専門。中米のチョコレート史に詳しく、具体的な解説はとてもわかりやすい。表紙に使われているのは、わたしが大好きな『ナットール絵文書』に書かれた結婚の場面。この絵文字がとっても微笑ましく、かわいいんです! そのままアニメのキャラクターにしたいくらい。ぜひ、この本を手にしたら、表紙の絵にご注目。
チョコレートの事典
出版:成美堂出版
チョコレートの歴史から製造の基礎知識まで、幅広く網羅されている本。ひととおりの知識をここから得ることができました。
また、国内外のブランド紹介は写真も多く、充実したページです。
チョコレートものがたり
小椋三嘉著
出版:東京創元社
「フランス流チョコレートの楽しみ方」と副題にあるとおり、フランスにおけるチョコレート事情、有名ショコラティエとの交流などが書かれていて、ワクワクする内容です。
「ヴァローナ」の工房を見学して社長から直接話を聞いたり、2つのチョコレート愛好会の会合に招待されたりと、著者の体験はなんともうらやましい限り。著者はもちろん、本の中で紹介されるフランス人たちのチョコレートに注ぐ愛情がとても素敵なものに感じられました。
日曜日の遊び方〜魅惑のチョコレート
大森由紀子著
出版:雄鶏社
お気に入りのクーベルチュールをタッパー容器に入れて持ち歩くというほどチョコレート好きの著者が語る、フランス風チョコレートの話。フランス風の家庭の味、チョコレート菓子のレシピ、パリのレストランのチョコレートを使った料理やデザートの話など。
チョコレートがフランス人にいかに愛されているかがよくわかる本です。
チョコレートダイエット
楠田枝里子著
出版:幻冬舎
楠田枝里子流ダイエットの本。カカオ70%のチョコレートを毎日50g程度食べるダイエット法ですが、結局、その分のカロリーはきっちり計算して他で減らしましょうね、ってことなので、ダイエット法というよりは、ダイエット中のチョコレートの食べ方指南といったところでしょうか。
でも、ここに書かれたチョコレートの栄養やその働きについては、参考になりました。
おいしいチョコレートブック
出版:ナツメ社
「チョコレートカタログ」が充実。特に、ヴァローナ社やスシャール社をはじめとする 業務用、製菓用のクーベルチュールチョコレートについての記述は参考になりました。
チョコレート百科
森永製菓編
出版:東洋経済新聞社
昭和60年発行と少々古い本ですが、さすがチョコレートメーカーが直々に作った本とあって、中身は濃い。当然のことながら、日本におけるチョコレートの歴史も詳しく説明されています。
チョコレート物語
吉田菊次郎著
出版:中公ミニムックス
昭和59年発行と、こちらも少々古い本。各国の板チョコのラベルを紹介したページがおもしろい。
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