チョコレートの歴史ものがたり-5

チョコレート、日本へ

最初にチョコレートを食べた日本人は誰だ?

 最初にチョコレートを食べた日本人は、仙台藩主伊達政宗の家臣、支倉常長ではないかと言われています。彼は政宗の命により、1614年、メキシコを経由してスペインに渡り、翌年、ローマにも渡っています。メキシコとの貿易許可をスペイン国王に得るための交渉でした。正式な外交使節団でしたから、スペイン領のメキシコで、あるいはスペインで国王に謁見した際などに、当時の宮廷で流行していたチョコレートを振る舞われたと考えるのが自然でしょう。常長はいったいどんな顔をしてチョコレートを飲んだのでしょうね。

チョコレート日本上陸

 日本にチョコレートがもたらされたのは、江戸時代のこと。寛政9年(1797年)、長崎の遊女がオランダ商人からもらった品物リストが『寄合町諸事書上控帳』に記されていて、そのなかに「しょくらあと六つ」とあります。同じ年に書かれた『長崎見聞録』には、「しょくらあと」をお湯の中に削って入れ、卵と砂糖を加えて茶筅で泡立てて飲むと記されています。このときは日本でも薬として用いられていたようです。
 もし、チョコレートがもう少し早く、織田信長の時代に日本にもたらされていたら…。たぶん信長のこと、苦さに顔をしかめながらも、新しい飲み物を積極的に取り入れたのではないでしょうか。信長に飲ませてみたかった気がします。

ごっつぁんです。両国生まれです

 日本で最初にチョコレートを加工製造・販売したのは、東京・両国の米津風月堂。明治11年(1878年)のことでした。ハイカラなチョコレートと両国の取り合わせがおもしろいですね。このチョコレートは「猪口令糖」という当て字で新聞にも報道されましたが、まだまだ日本人の口には合わなかったのか、あまり普及しなかったようです。
 日本でカカオ豆から一貫したチョコレート製造が始まったのは、大正7年(1918年)、森永製菓が最初です。このあと明治製菓も製造を開始し、ようやく日本でもチョコレートが普及するようになりました。

 

森永板チョコ

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